日本再興戦略2016 〜第4次産業革命の実現〜

政府は2016年の5月にGDPを今後600兆円に向けて成長させていくための、日本再興戦略2016という戦略を発表しました。この中で有望な成長市場の創出としてIoT、ビッグデータ、AI、ロボティクスという分野が挙げられており、約30兆円の付加価値の創出を目指しているとしています。

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図1 今後のデータ増加予想

IoTとビッグデータの活用には新しいプラットフォームが求められる

このような取り組みの背後では、データが非常に増えていくことが考えられます。2013年に4ゼタバイトだったデータ量が、今後2020年には40ゼタバイトに増えていくと言われています。これにはソーシャルネットワーキングのソーシャルストリーミングのデータやIoTの様々なセンサーから得られる膨大なデータなどがあります。既存のデータが増えていく一方で、まったく新しいデータがどんどん増えていくということです。
このデータをどう扱っていくか? 今までのデータの増え方でしか考えられていなかった既存のシステムのアプローチでは対応が困難でしょう。今後データが10倍に増えていく状況で、今までと同じアプローチではコストも10倍掛かってしまいます。

一方、企業のIT投資の動向は、非常に厳しいな状況が続いており、投資予定もほぼ横ばいとなっています。したがって、様々な新しいデータをどのように効率よく扱うかという、データレイクアーキテクチャのようなアプローチが必要になってきます。つまり、IoTとビッグデータの活用には、新しいプラットフォームが求められるということです。

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図2 IoTとビッグデータに求められるプラットフォーム

図2は今後必要となる新しいプラットフォームの概念になります。
DATA AT RESTと呼んでいる部分が蓄積されたデータ、データをため込むことによって価値を見出していくところす。
データレイクアーキテクチャのように、分散処理のシステムを組み込むことで、より安価に大量のデータを入れて処理するレイヤーです。
次にDATA IN MOTION。これは流れてくるデータ、リアルタイムデータであり、即座に取り込んで活かすことで価値が得られる鮮度が重要なデータです。このような、リアルタイムのデータと蓄積されたデータそれぞれの領域、これら組み合わせることによって、即座に得られる行動のための情報、きっかけ=アクショナブル インテリジェンス、これを得ていくことがビッグデータ、データ活用の重要なポイントです。
そしてこのアクショナブルインテリジェンスを活用できるものが、モダンデータのアプリケーションであり、IoT時代に求められるアプリケーションのアーキテクチャです。このアーキテクチャではデータの蓄積・管理以外に、リアルタイム エッジの実装や、このようなものを活用していくためのオープンテクノロジーが必要になってきます。